絶対に幸せにするから
「はじめて出会ったとき、君しかいないって思った。」
帰宅途中、待ち伏せしていたのが彼。
何度か、私の働いているお店に来てくれていたから顔だけは、知っていたけれど・・・。
「僕と付き合ってもらえないかな?絶対に幸せにするから・・・。」
彼の表情は真剣だった。
特に好きな人もいなかったし・・・。つきあって見る事にした。
彼は、本当にやさしくて申し分のない人。
私には、もったいないくらい薄毛な人だった。
だけど・・・。
「この前、あのお客さんに待ち伏せされたのよ。」
同僚が小さな声で言って指を指した先には彼がいた。
「マジ?私もだよ。一目惚れしたとかいってさぁ・・・。」別の同僚が答えた。
「うそぉ~?私も言われたよ。一体、何人に言ったわけ?」
「なになに?あっ、あの客?ひとめぼれ君じゃん(笑)」
私達の会話に割り込んできたのは、職場の上司。
「育毛剤君?」
「うん、あの人、ここのお店ができてからよく来るんだけれど・・・。
新しい子が入るとすぐに後をつけて『一目惚れしました。』って
告白しまくるものだから私達がつけたあだ名だよ(笑)
特に悪さするわけじゃないけど気をつけてね。」
一体、何人に告白しているんだよっ(怒)
その気になってOKしたなんて口が裂けても言えない・・・。
あぁ・・・、シャレにならない。早く別れなくちゃ。